【小ネタ】喪140についての色々
日々の思いつきや妄想の種をまとめました
反撃の糸口
加藤さんはどこまで狙って「ペニス」と発言したのだろう。
一つ言えるのは、もし加藤さんがここでペニスのことを変にぼやかして「それ」とか「ああいう画像」と言い換えていたら、「ペニスの何がいけないの?」というカウンターの説得力が減衰していたということ。
自分が恥ずかしがったらもこっちが傷ついてしまう。
そういった配慮から、加藤さんは直接表現をする必要に迫られていたのではないか。
そうだとして、そこであえて「ペニス」をチョイスしたのは凄まじい妙手である。
もこっちも完全に不意を突かれてたし、心のガードを崩したり会話のリズムを作るという効果もあったかも知れない。
たぶん天然なんだろうけど。
うっちーの座席
無意味かつ不粋なツッコミだが、この席順で座る難易度は相当高い。
4対2のグループなのだから、何も手を加えなければ、黒髪パッツンさんは自分の左側に3つ分の席を空けて座るのが当然の成り行きである。
うっちーが3対3で分かれようと提案しなければこうはならない。
可能性があるとすれば、うっちーが一旦前列左から4番目の座席に着いてから何らかの口実で離席し、戻って来た際に何食わぬ顔でもこっちの隣に着席したとかだろうか。
ミステリー小説入門の模擬授業で、もこっちの右隣にうっちーがいない。
すぐ後のキャンパスツアーには一緒にいたので別行動をとってたわけではないだろう。
トイレにでも行っていたのだろうか。
ていうか何気に加藤さんの服の肩紐も消えてる。
凝視の理由?
「続いてこちらは」という説明から下のコマは15号館の近くであると思われる。
もこっちはp7で「礼拝堂とかあこがれてたし」と言っていたのにもかかわらず、巨大礼拝堂を目の当たりにしてぼんやり考え事をしている。
加藤さんからすれば、何でもっとテンション上がってへんねんと疑いの目を向けたくなっただろう。
p7で「あまり私と変わらないね」と発した加藤さんの顔アイコンは、頬に斜線が入っており、もこっちと自分の志望動機が近いことを素直に喜んでいた。
下のコマの加藤さんが、もこっちの顔から何とか正の感情を読み取ろうと血眼になっていたのだとしたらあまりにも切ない。
それだけ……?の解釈
このコマの「それだけ……?」を「他にもあるでしょ?」もしくは「その程度?」という意味に解釈する見方があるが、それはそれでスッキリしたオチとして成立していると思う。
しかし、個人的には幾分か物足りなさを覚えるので、戯れとして別の説を推してみたい。
1つ前のコマで「じー」という何かを見つめる擬音がわざわざ書かれていること、「ふーん…」というセリフに三点リーダーが使われていることから、加藤さんは観察と思考を経ている。
また、本音でわかり合った直後に加藤さんが何の理由もなくもこっちにジト目を向けるとは考え難い。
ここまで疑いを顕にする以上、何らかの根拠があったはずである。
一体加藤さんは何を見たのか。
単純にもこっちの焦り顔を見たとも考えられるが、加藤さんといる時のもこっちは大抵キョドっているので根拠としては弱い。
ここでp16の「黒木さんは違うんでしょ?」の後に続いた加藤さんの追及3連発を思い出して欲しい。
これらは全てうっちー絡みの発言である。
しかも、その内2つはダイレクトにうっちーと自分を比較するものであった。
それ程までに意識しまくっているうっちーが眼前でもこっちをスーハーしている様子が目に入らないわけがない。
加藤さんはうっちーによるセクハラの一部始終を見ていたのだ。
それにもかかわらず、もこっちは身体接触を伴う行為をセクハラの内容として挙げていない。
事実と証言が食い違っている時、人はどちらを信じるだろうか。
言うまでもなく実際にその目で見た事実である。
つまり、加藤さんは友人の体臭を嗅ぐという1ランク上のセクハラを目撃したことで、「内さんとはもっと進んでるんじゃないの?」、「また私を仲間外れにするつもりなの?」という意味合いで「それだけ……?」と発したのだ。(了)