【追記】喪142 についての二転三転
追記がまた溜まってきたのでここを置き場所にします。
喪142は、つながったストーリーが見えたと思いきや、余ったコマやよく見てなかったセリフが目についてしまって、ついつい読み返してしまいます。
読む度に風味、刺激の強さ、感触等が変化するので、1話でフルコースに匹敵します。
なので、たぶん今後も言うことがコロコロ変わります。
きーちゃんのもこっち愛が深まったこと、きーちゃんが何らかの前向きな受容を経たということは現状一貫して抱いてる印象ですが、10年後には全然違うことを言ってるかも知れません。
本来はある程度まとまってから感想を書くべきなんですが、まとまるのがいつになるか全く目処が立たないので…。
長台詞の意図?
アイカツエピソードが寂しさの共感だとすると、この後のきーちゃんの長台詞に寂しさを分かち合う宣言の意味合いが出てくる。
「きーちゃんとならそんなさびしくないし」という発言からおそらくもこっちも寂しさを克服し切れていない。
それでも支えようとしてくれたもこっちに対して、お返しに「私も支えるから」と伝えたかったのだろうか。
その場合、「悲しくないよ」「さびしくないよ」の主語は「私もお姉ちゃんも」になる。
ここは複数の意図が込められてる可能性もあるので特に言語化しにくい。
棒読み感
「ちょっと元気なかったから」を受けて即泣きそうになったと考えるのは唐突感あったかも。
「優しいねー」と「大人だね」は、お姉ちゃんらしくしようとするもこっちにほっこりしつつ撫で回したくなるような気持ちの表れにも見える。
元気ない飼い主に寄り添おうとする犬を褒めながらわしゃわしゃする感じ。
きーちゃんの焦りがどこまで切迫してたかの捉え方によって変わってくるが、彼女は思ったより大人なのかも知れない。(見かけより子供な部分もあるが)
サイコバイアス
きーちゃんってあんまり冗談とか言うタイプじゃないからわかりにくいけど、意外とイタズラっ子かも。
もこっちの反応を除去して見直してみると、今までサイコと見なされてた行動もちょっとしたお茶目で済まされるものが多い。
喪142冒頭の入室シーンも「ビックリした?」ぐらいのニュアンスで捉えることが出来るし(喪103参照)。
もこっちが過剰反応してるだけで、普段大人しいきーちゃんからこんな「子供みたいなこと」されたら普通に可愛いと思う。
おそらくお姉ちゃんにしかやらないという点も見逃せない。
喪104の乙女ゲーとLineの下りを見るに、きーちゃんは基本的に誰とも深く関わらず通り一辺のつき合いしかしていないようである。
年齢の割に恐ろしく淡白で枯れている。
だからこそ、普段出せない子供らしさを全力でぶつけさせてくれるもこっちのことが…。
智貴に全く興味がないことの反対解釈とも辻褄が合う。
しかも、もこっちはたまにお姉ちゃんぽいこともしてくるというギャップ萌えまであるわけで、きーちゃんからしたら全く堪ったもんじゃない。
もしかすると、きーちゃんにとってもこっちとの時間は唯一の「子供時代の思い出」なのかも知れない。
「お姉ちゃんといる時は他のことしたくない(喪104)」のも無理はない。
もこっちには嫌がったりせずに少しでも長い時間一緒にいてあげて欲しい。
もこっちがやたらきーちゃんを恐れるのは、生来のビビり癖に加えて土下座回のトラウマや後ろめたさがあったからなのかも。(目に見えて恐れはじめたのは喪104からだが)
いつも自分を慕っていたきーちゃんからゴミを見るような目で見られたかと思えば、一転して慈愛に満ちた眼差しを向けられという急変っぷりももこっちの理解を越えている。
もこっちからするときーちゃんが突然得体の知れない存在に変貌したように感じられたのかも。
しかし、きーちゃんがもこっちをいじったり世話しようとするのは、きーちゃんが成長したからである。
もこっちの言うことを全て真に受けて「お姉ちゃんは凄いなあ」で完結していた小学生時代のきーちゃんは、ある意味ではもこっちの内面を見ていなかったのだから。
総括
初見時の哀しく切ない印象、少し間を置いて読み返した時に感じた底無し沼のようなきーちゃんの愛慕、もこっち側に着目して読み返した前記事。
ここに至るまで随分紆余曲折を経ました。
本来一つのものであるはずのきーちゃんの心を何度も切り分けて別々のもののように味わう行為について色々思う所はあります。
しかし、間を置かず何百回読み耽っても最後の結論には行きつかなかったと思います。
寝かせて反芻することでようやく気づくような見落としポイントが多過ぎました。
こちらが消化し切った頃を見計らって向こうが味を変えてきたんじゃないかとすら疑うレベルです。
色々言い訳をしましたが、私の漫力の低さという未熟に加え、感想を書き始めるのが早過ぎた為に一貫性の無い自己満足を目に触れさせてしまい申し訳ありません。
それでもここまで読んで下さった方は本当にありがとうございます。
まだブログという形式で物を書くことに不慣れな身ではありますが、次に記事を書くことがあれば慎重を期した上で、自分なりに取捨選択を図ってみようかと思います。(了)